病院長あいさつ

病院長写真

院長 藤井 英太郎

 名張市は、三重県の北西部に位置し、奈良県と県境を接する伊賀盆地の南にある地方都市です。万葉集にも名の見える歴史と伝統を誇り、清流と緑に恵まれた山紫水明のまちです。
 名張市立病院は、市民の悲願であった地域医療を担う市民病院として、平成9年4月21日に病床数200床、内科、外科、整形外科、脳神経外科、小児科、眼科、麻酔科、放射線科の8診療科で開設しました(平成15年からは新たに循環器内科を標榜しています)。
 開院時より紹介外来制を基本とするとともに、地域の医療機関との機能分担・機能連携を推進し、高度二次医療と救急医療に重点をおき、地域の中核病院としてその役割を担ってきました。

 また、医師臨床研修制度による研修医の受入はもとより、看護学生、薬学部学生、理学療法科学生および救急救命士、消防隊員の実習など、教育病院としての役割も果たしています。
 一方、全国的に地方における医師不足の顕在化が進み、特に病院勤務医の不足が甚だしいといった状況の中、伊賀地域での広域的な協力体制により二次救急医療を維持するため、平成20年4月より当院を含めた伊賀地域3病院による救急輪番制を実施しています。
 当院は平成23年4月に小児発達支援外来を設置し、平成24年6月1日付けで三重県知事から医療法に基づく地域医療支援病院の承認を受け、平成25年8月には災害拠点病院に指定されました。また、同年10月には在宅医療救急システムを整備し、在宅医療に係る支援体制の充実を図っています。さらに、平成26年1月20日より小児救急医療センターを開設し、入院治療等が必要な重症度の高い患児を24時間365日受け入れています。
 地域の中核病院として、安心・安全を守る二次救急医療の確保と、開院時より推し進めております、高度二次医療体制の充実を図ることにより、質の高い医療が提供できる病院づくりに取り組んでまいります。今後とも、チーム医療を推進することで「患者さま第一の心温まる病院づくり」に努めてまいりたいと考えております。