地域医療支援病院
当院は、平成24年6月1日付で三重県知事から医療法に基づく「地域医療支援病院」の承認を受けました。
開院当初から、かかりつけ医等との相互協力体制のもと、紹介患者様を受け入れ、病状が安定された後は、かかりつけ医で診療していただく連携体制を図ってきました。
これを機に、地域の医療機関との連携を強化し、市民の皆さまに安心していただける心のこもった医療の提供になお一層努めてまいります。
地域医療支援病院とは
「地域医療支援病院」とは、地域の医療機関(かかりつけ医)との役割分担と連携を図り、地域医療全体の充実を図ることを目的とした制度で、「地域医療支援病院」としての能力を備え、設備や診療機能に一定の要件を満たした地域医療の中核となる病院が承認されます。
地域医療支援病院の承認要件
地域医療支援病院に 承認されるには、以下の要件を満たしていることが必要です。
- 紹介外来制を原則としていること
- 高額医療機器や病床の共同利用、共同診療体制の確保
- 救急医療を提供する能力を有していること
- 地域の医療従事者の資質の向上を図るための研修を行わせる能力を有すること
- 許可病床が原則200床以上であること
- その他の施設整備要件
集中治療室、化学細菌等検査室、病理解剖室、研究室、講義室、図書室等を有すること
当院の役割
当院では、皆さんの「かかりつけ医」と連携した診療を行っています。
病気やけがの日常的な診療や、健康管理上のアドバイスは「かかりつけ医」が受け持ち、専門的な検査や入院治療、救急医療は地域の中核病院である「当院」が担い、より高度な医療が必要な場合は「大学病院」などの特定機能病院に診療を依頼します。
急性期の治療が終了し病状が安定した場合は、「かかりつけ医」や回復期治療を専門とする病院などに転院・ご紹介させていただきます。
このように、それぞれの医療機関が相互に連携することで、地域全体が1つの病院としての機能を持ち、継ぎ目のない診療が可能となります。
これらの中心的役割を担うのが「地域医療支援病院」です。名張市立病院は、地域医療支援病院として、住民の皆さんが病気になった時に安心して治療を受けていただけるように、地域医療の充実を図ってまいります。
かかりつけ医を持ちましょう
当院は、地域医療支援病院として、かかりつけ医との役割分担により専門的な検査や入院治療、救急医療を中心としています。
初診時にはかかりつけ医からの紹介状をお持ち下さい。紹介状には、患者さまの病状やこれまでの治療経過、使用されているお薬などが記載されており、かかりつけ医からの継ぎ目のない診療を行うことができます。
当院で治療を受けておられる患者さまで、病状の安定した方については、かかりつけ医にご紹介させていただきます。その際には当院での治療の経過や検査結果などを詳細に記載した紹介状をお渡しします。
地域医療支援病院として、地域医療の充実を図る役割を担うため、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。