方針
名張市立病院は、平成9年の開院から約27年間にわたり、名張市・伊賀市の地域医療において中核的な役割を担ってきました。近年は、医業収支の悪化、人口減少による受診患者の減少、医師不足が大きな課題となっており、これまで「市立病院改革プラン」などを策定し、経営が安定するよう改革に取り組んできましたが、厳しい状況が続いています。
令和5年2月には、市立病院在り方検討委員会から「経営形態を地方独立行政法人とすべき」と答申を受けたことを踏まえ、経営形態の見直しを行っている病院の調査、移行した場合の財政シミュレーションなどを約1年かけて行いました。また、その間に実施した市民説明会や、令和5年12月に策定した「市立病院経営強化プラン」に対するパブリックコメントでは、市民の方からの意見もいただきました。
市立病院は市民の念願で建てられた病院です。これからも地域医療における役割を果たし存続していくため、市立病院が抱える課題解決に有効と判断し、経営形態を地方独立行政法人とすることを決定しました。令和7年10月から「地方独立行政法人名張市立病院」として運営を開始するため、移行に向けた準備を行っていきます。
市立病院は新たな道を歩み始めますが、基本理念である「市民の皆様に親しまれ信頼される病院」を目指すことに変わりありません。平素より多大なるご協力をいただいている患者様、市民の皆様、地域医療関係者の皆様におかれましては、今後も引き続きご支援をいただければ幸いです。
地方独立行政法人について
地方独立行政法人は、民間企業では実施が難しい公共的な事業を効率的、効果的に行うために、名張市が出資して設立する法人です。名張市が目標を定めて法人に指示し、法人は目標達成に向け運営します。
現在の経営形態と地方独立行政法人の違い
方針決定から現在までの経緯
令和6年2月22日及び27日 地方独立行政法人への移行に向けた市民説明会
令和6年3月26日 地方独立行政法人名張市立病院定款を議決
令和6年3月28日 地方独立行政法人名張市立病院評価委員会設置条例を制定
令和6年6月26日 第1回地方独立行政法人名張市立病院評価委員会
令和6年8月1日 第2回地方独立行政法人名張市立病院評価委員会
令和6年10月10日 第3回地方独立行政法人名張市立病院評価委員会
令和6年11月22日~12月21日 中期目標(素案)に係るパブリックコメント